犬が耳をよく掻く原因は?耳垢・赤み・においの確認と受診の目安

耳を頻繁に掻くときは、いつもと比べた赤み、耳垢、におい、触られる反応を確認します。

「後ろ足で耳をしきりに掻く」で考えられること

後ろ足で耳をカシカシカシ……と、しきりに掻く。ときどき掻くだけのこともありますが、日に何度も掻く、掻いた後にキャンと鳴く、耳の付け根の毛が薄くなってきた、といった様子があれば耳のトラブルを考えます。頻繁な耳掻きの背景には、外耳炎によるかゆみが関わっていることがあります。犬の耳道はL字に曲がっていて蒸れやすく、細菌やマラセチア(酵母菌)が増えることもあります。アレルギー体質の犬では、耳のかゆみとして症状が出ることもあります。子犬や保護犬では耳ダニが原因のこともあります。耳の色には個体差があり、耳垢の見た目だけで原因を特定することはできないので、「いつもの耳」と比べることが大切です。赤み・腫れ・耳垢の増加・いつもと違うにおいに気づいたら、耳の奥に綿棒などを入れて確かめたりせず、動物病院で診てもらいましょう。外耳炎を繰り返す場合は、耳だけでなく体質も含めて獣医師と相談することがあります。掻き壊しや繰り返す症状があれば、自宅の掃除で様子を見るより、早めに相談するほうが愛犬のつらさを長引かせずに済みます。

「ただのかゆみ」と決めつける前に:様子ごとに確認したいこと

ときどき掻くだけのこともありますが、日に何度も掻く・掻き壊している場合は耳のトラブルを考えます。赤み・耳垢・においを、普段の耳と比べて見てください。

🐕 時々、後ろ足でさっと耳を掻く

併せて見られること:耳の中の様子やにおいが普段と変わらない

考えられること:日常的に掻いているだけのことも

→ 普段の耳の様子を覚えておく

🐕 日に何度も掻く・掻いた後に鳴く

併せて見られること:普段より赤い・耳垢が多い・においが変わった

考えられること:外耳炎などの可能性

→ 早めに受診

🐕 耳垢が急に増えた・激しくかゆがる

併せて見られること:子犬・保護犬で見られることも

考えられること:耳ダニなど(耳垢の見た目だけでは決められない)

→ 受診して原因を調べてもらう

🐕 耳掻きに加えて体や足も痒がる

併せて見られること:季節やフードで変わる気がする

考えられること:アレルギー体質が関わっていることも

→ かゆみの出方をまとめて相談

🐕 耳の付け根の脱毛・耳たぶが腫れてきた

併せて見られること:掻き壊している

考えられること:二次感染・耳血腫などの心配

→ 受診を

状況別の読み解き方

💬 耳から匂いがする・赤みや耳垢が多い

外耳炎などで見られることがある変化です。悪化する前に動物病院で診てもらいましょう。

💬 緊張する場面でだけ急に掻き出す

気持ちを落ち着けようとする転位行動のこともありますが、かゆみが隠れていないか耳の様子もあわせて確認してください。

飼い主ができる対策

1いつもの耳と比べて「赤み・耳垢・におい」を見る

耳の色や耳垢の量には個体差があるので、普段の状態と比べて変わったかどうかを見るのがポイントです。スマホのライトで入り口を照らして見る程度にとどめ、奥まで確かめようとしないことが大切です。触られるのを嫌がるようになったかどうかも、相談時の手がかりになります。

2サインがあれば市販薬より受診を優先する

外耳炎は細菌・マラセチア・耳ダニなど原因によって治療が変わります。自己判断の市販薬や自己流の洗浄で様子を見るより、動物病院で耳垢などを調べてもらい、原因に合ったケアを教わりましょう。

3繰り返すなら体質も含めて相談する

外耳炎を何度も繰り返す場合、アトピーや食物アレルギーが関わっていることもあります。体や足のかゆみの有無、季節やフードとの関係もメモしておき、耳だけでなく体全体の管理について獣医師に相談してください。

4耳まわりの湿気に気を配る

シャンプーや水遊びの後はよく乾かし、蒸れやすい梅雨時は通気にも気を配りましょう。垂れ耳の子は耳の中が蒸れやすいので、濡れたままにしないことが耳をすこやかに保つ助けになります。

5掻き壊す前に相談する

強いかゆみが続くと、掻き壊しによる二次感染や、頭を振ることが重なって耳血腫につながることがあります。「最近よく掻くな」と感じた段階で相談しておくと、愛犬のつらい時間を短くしてあげやすくなります。

注意したいケース

⚠️ 外耳炎は放置すると奥へ広がり、治療が長引くこともあります。頭を傾けたままにする・耳を触ると痛がる場合は早めに受診してください。

まとめ

🐶 耳をしきりに掻くときは、耳垢の見た目だけで原因を決めず、普段の耳との違いを確認しましょう。

🐶 まずはいつもの耳と比べて赤み・耳垢・においを見て、変化があれば早めに相談するのがおすすめです。

🐶 気になる変化が続く場合は、様子見せず獣医師に相談を

よくある質問

Q. 犬が耳をよく掻くのは病気ですか?

A. ときどき掻くだけのこともありますが、日に何度もしきりに掻く場合は外耳炎などの可能性があります。普段と比べて耳が赤い・耳垢が多い・においが変わったと感じたら受診を。犬の耳道はL字に曲がっていて蒸れやすいため、早めに診てもらうと安心です。

Q. 外耳炎は自宅の耳掃除で治せますか?

A. 自己判断での掃除はおすすめしません。原因(細菌・マラセチア・耳ダニなど)によって治療が変わるため、動物病院で調べてもらうことが大切です。自己流の綿棒掃除はかえって悪化させることもあるので、受診してから愛犬に合ったケア方法を教わりましょう。

Q. 何度も外耳炎を繰り返します。なぜですか?

A. アトピーや食物アレルギーなどの体質が関わっていることもあります。原因は一つとは限らないので、体や足のかゆみの有無、季節との関係などを記録し、体質を含めた管理を獣医師に相談してください。

関連する行動もチェック

この行動とあわせて見られることが多い行動です。一緒に読むと、耳や皮膚の様子を見るときの参考になります。

🐕 この症状が気になる場合は、まず普段との違いや体調を確認し、必要に応じて獣医師へ相談してください。

📚 参考:日本獣医動物行動学会(行動診療を行う動物病院の地域別一覧あり)/AVSAB(米国獣医動物行動学会)Position Statements

※本記事は一般的な動物行動学の知見に基づく参考情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の体調や行動に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。

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