犬が頭を繰り返し振る場合は、耳のかゆみや違和感などがないか確認してあげましょう。
🐾 この記事でわかること(タップで移動できます)
✅ よくある質問
「頭をブルブルと振る」ときに考えられること
水に濡れた後や起き抜けに数回頭を振るのは、体の水を切ったり体勢を整えたりする場面で見られることがあります。緊張した場面の後に全身をブルッと振って、気持ちを切り替えているように見えることもあります。気にかけたいのは、頭だけを日に何度もしきりに振る場合です。犬の耳の穴はL字型に曲がっていて蒸れやすく、細菌・マラセチア(酵母の一種)・耳ダニなどによる外耳炎が起きることがあります。耳の中のかゆみや違和感、たまった耳垢や水を気にして、頭を振っているのかもしれません。耳の中が赤い、黒っぽい耳垢が多い、酸っぱい・甘いような異臭がする、触られるのを嫌がるといった様子は外耳炎などで見られることがありますが、赤み、におい、耳だれがなくても、見える範囲だけで異常なしとは判断できません。垂れ耳の子やアレルギー体質の子は、特に気にかけてあげてください。炎症が耳の奥へ進むと頭の傾きや平衡感覚の異常につながることがあり、激しい頭振りをくり返すことで耳の血管が傷つき、耳たぶが膨れる耳血腫が起きることもあります。綿棒を奥へ入れたり自己判断で薬を使ったりせず、頭振りが続く場合は診察を受けましょう。
⚠️ 頭を頻繁に振るのに加えて、耳のにおい、赤み、黒い耳垢の増加などがあれば、外耳炎や耳ダニなどの可能性もあります。首の傾きやふらつき、強い痛みがある場合は、その変化も速やかに動物病院へ伝えてください。
「いつものブルブル」と決めつける前に:一緒に見られる様子
水を飛ばす・気分を切り替えるようなブルブルもありますが、頭だけを頻繁に振るときは耳のトラブルが関わっていることがあります。耳の中の見た目がきれいでも、続くようなら診察で確かめてもらいましょう。
状況別の読み解き方
💬 寝起きや抱っこの後にたまにやる
体勢を整えたり、気分を切り替えたりしているのかもしれません。回数が増えていないか、ときどき気にかけてあげましょう。
💬 1日に何度も振る・耳を掻く動作とセット
耳の中にかゆみや違和感があるのかもしれません。見える範囲に異常がなくても、続くときは動物病院で診てもらいましょう。
飼い主ができる対策
1頭振りが増えたら、見える範囲で耳の様子を確認する
耳の赤み・黒や茶色の耳垢の量・異臭・触られるのを嫌がるかを、無理のない範囲で見てください。いずれかがあれば外耳炎などの可能性もありますが、何も見当たらなくても耳の奥に原因があることもあります。垂れ耳・アレルギー体質・水遊び好きの子は、日頃から耳の様子を気にかけてあげましょう。
2耳の変化や頭振りが続くなら、早めに受診する
外耳炎は原因(細菌・マラセチア・耳ダニなど)によって使う薬が違うため、自己判断の市販薬より、受診して原因を確かめてもらいましょう。放置すると炎症が耳の奥へ進み、治療が長引くこともあります。
3自宅での耳掃除は「やりすぎない」
綿棒で耳の奥をこすると、耳垢を押し込んだり耳の中を傷つけたりすることがあります。見える範囲をコットンでやさしく拭く程度にし、洗浄液を使うケアは獣医師に方法を教わってからにしましょう。
4水遊び・シャンプー後は耳をしっかり乾かす
耳の中の蒸れは、外耳炎につながることがあります。水遊びやシャンプーの後は、耳の入り口の水分をやさしく拭き取ってください。湿気の多い季節は特に、垂れ耳の子の耳まわりに気を配りましょう。
5激しい頭振りが続く時は「耳血腫」にも注意
強い頭振りをくり返すと、耳たぶの血管が傷ついて耳がぷっくり膨れる「耳血腫」を起こすことがあります。耳たぶの腫れに気づいたら、放置せず受診を。もとになっている耳のトラブルの治療もあわせて必要になることがあります。
すぐ受診すべきサイン
次のいずれかに当てはまる場合は、様子見をせず当日中に動物病院へ連絡してください。
🚨 頭が傾いたまま戻らない・ふらつく・目が細かく揺れる
🚨 耳たぶがぷっくり膨れてきた(耳血腫の疑い)
🚨 耳から膿のような分泌物・強い悪臭・出血がある
🚨 痛がって耳や頭をまったく触らせない
🚨 元気や食欲の低下を伴う
まとめ
🐶 頭を振るしぐさにはいろいろな場面がありますが、何度も繰り返すときは耳のかゆみや違和感を考え、見た目がきれいでも続くなら診察を受けましょう。
🐶 まずは見える範囲で耳の様子を確認し、綿棒を奥へ入れずに動物病院へ相談するのがおすすめです。
🐶 首の傾きやふらつき、耳たぶの腫れがあれば早めに獣医師に相談を
よくある質問
Q. 犬が頭をブルブル振るのは病気ですか?
A. 水に濡れた後や起き抜けに数回振るだけのこともあります。頭だけを日に何度もしきりに振る場合は、外耳炎など耳のトラブルが関わっていることがあります。耳の赤み・耳垢の量・異臭を見ておき、見た目に変化がなくても続くなら動物病院で診てもらってください。
Q. 外耳炎になりやすい犬はいますか?
A. 垂れ耳の犬種(トイプードル・ダックス・ゴールデンなど)、アレルギー体質の子、水遊びが好きな子は、気にかけてあげたいタイプです。犬の耳の穴は曲がっていて蒸れやすいため、シャンプーや水遊びの後に入り口をやさしく拭き、耳の様子を日頃から見ておきましょう。
Q. 耳掃除は毎日した方がいいですか?
A. やりすぎはおすすめできません。綿棒を奥まで入れると、耳垢を奥へ押し込んだり耳の中を傷つけたりする原因になります。見える範囲をやさしく拭く程度にとどめ、汚れが目立つときや頭振りが続くときは、自己流のケアより受診して原因を確かめてもらいましょう。
関連する行動もチェック
この行動とあわせて見られることが多い行動です。耳を掻く様子などの記事もあわせて読むと、耳まわりの変化に気づくヒントになります。
🐕 この症状が気になる場合は、まず普段との違いや体調を確認し、必要に応じて獣医師へ相談してください。
📚 参考:日本獣医動物行動学会(行動診療を行う動物病院の地域別一覧あり)/AVSAB(米国獣医動物行動学会)Position Statements
※本記事は一般的な動物行動学の知見に基づく参考情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の体調や行動に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。



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