子犬の歯は生後4〜7ヶ月頃に生え変わることが多いものの、時期には個体差があるので、噛みたがる様子だけでなく、噛み方や口の様子もあわせて確認してあげましょう。
「乳歯の生え変わり期に何でも噛みたがる」ときに見たいこと
スリッパ、家具の脚、テーブルの角、ティッシュの箱など、家の中のいろいろな物を噛みたがるのは、乳歯から永久歯へ生え変わる時期に見られることがあります。歯茎がむずむずして落ち着かず、噛むことで気を紛らわせているのかもしれません。反抗やしつけの失敗と決めつけず、噛みたい気持ちの受け皿を用意してあげましょう。床に小さな歯が落ちていたり、おもちゃに少し血がついていたりすることもありますが、出血が続く、痛がる、食べにくそうにしている場合は動物病院へ相談してください。噛んでよいおもちゃは体格に合ったものを選び、冷やして使える物を取り入れる方法もあります。電気コードや飲み込めるサイズの物を片付ける環境づくりも欠かせません。また、永久歯が生えてきたのに乳歯が残っている「乳歯遺残」は、歯並びの乱れや歯周病につながることがあり、小型犬の犬歯などで見られることがあります。口の中で歯が二重になっているところに気づいたら、早めに相談しましょう。
「いたずら盛り」と決めつける前に:場面ごとの見方
この時期に噛みたがるのは、歯の生え変わりによる違和感が関わっていることがあります。叱るより、噛んでよい物の用意と環境づくりを。乳歯が残っている、出血や痛みが続くといった口の変化があれば相談しましょう。
状況別の読み解き方
💬 家具や柱、スリッパを噛む
むずむずを紛らわせる相手が、たまたま近くにあった物なのかもしれません。噛んでよいおもちゃ(冷やして使えるタイプもあります)を複数用意しましょう。
💬 床に小さな歯が落ちていた・血が少しついていた
乳歯が抜けたのかもしれません。抜けた歯を飲み込んでしまうこともあります。血が止まらない、痛そうにしている、ごはんを食べにくそうにしているときは、動物病院で口の中を見てもらいましょう。
飼い主ができる対策
1「噛んでよいもの」を複数用意する
この時期の噛みたい気持ちを止めるのは難しいものです。体格に合った、素材や形の違う噛むおもちゃを数種類用意して、飽きないよう入れ替えてあげてください。欠けたり飲み込んだりしにくいものを選び、硬すぎる物は避けましょう。「噛まないで」より「これを噛もうね」と伝えるイメージです。
2冷たいおもちゃで歯茎のむずむずを和らげる
冷たさで歯茎の違和感が和らぐことがあります。冷やせる歯固めトイや、水で濡らして凍らせたタオルを使う方法もあります。タオルを使うときは、噛みちぎった布を飲み込まないよう、そばで見守ってあげてください。噛む勢いが強い時期のクールダウンにも役立ちます。
3噛まれて困る物は「片付ける」のが近道
電気コード(感電の危険)・飲み込めるサイズの小物・大事な家具まわりは、ガードと片付けで物理的に守ってください。この時期は叱って教えるより、噛めない環境を先につくる方が取り組みやすいこともあります。
4家具を噛んだら叱らず「交換」で誘導する
噛んでいるところを見つけたら、叱るより噛むおもちゃと交換して、そちらを噛んだら褒める方法を試してみてください。家具に苦味スプレーを使うのも補助になることがあります。
5乳歯と永久歯が並んでいたら、月齢を待たず相談する
永久歯が生えたのに乳歯が残る乳歯遺残は、歯並びの乱れや歯周病につながることがあります。二重になっている歯に気づいたら、一定の月齢になるまで待たずに獣医師へ相談してください。抜歯が必要かどうかや、その時期も診察で相談できます。
注意したいケース
⚠️ 乳歯が残ったまま永久歯が生えてきた、口から出血が続く、痛がる、食べにくそうにしているといった様子があれば、様子を見続けずに動物病院で口の中を診てもらいましょう。
まとめ
🐶 歯の生え変わりの時期には個体差があるので、噛みたがる様子と一緒に口の中の変化も見てあげましょう。
🐶 まずは体格に合った噛んでよいおもちゃを複数用意し、乳歯が残っていたら早めに相談するのがおすすめです。
よくある質問
Q. 子犬が何でも噛むのはいつまで続きますか?
A. 歯の生え変わる時期や落ち着くまでの期間には個体差があり、はっきりいつまでとは言えません。永久歯が生えそろうにつれて落ち着いていく子もいます。この期間は叱るより、噛んでよいおもちゃを用意し、困る物を片付ける環境づくりで乗り切りましょう。
Q. 床に子犬の歯が落ちていました。大丈夫ですか?
A. 生え変わりで乳歯が抜けたのかもしれません。おもちゃに少し血がつくこともあり、抜けた歯を飲み込んでしまうこともあります。出血が続く、痛がる、食べにくそうにしている場合は動物病院へ相談してください。見つけた歯を記念に取っておく飼い主さんもいます。
Q. 乳歯が残ったまま永久歯が生えてきました。
A. 「乳歯遺残」といって、歯並びの乱れや歯周病につながることがある状態です。小型犬の犬歯などで見られることがあります。自然に抜けることもありますが、一定の月齢まで様子を見るのではなく獣医師へ相談し、抜歯が必要かどうかを診てもらいましょう。
関連する行動もチェック
この行動とあわせて見られることが多い行動です。甘噛みや口まわりの変化の記事もあわせて読むと、この時期の過ごし方を考えやすくなります。
📚 参考:アニコム損保「犬との暮らし大百科」(獣医師監修・犬の歯周病)/日本獣医動物行動学会(行動診療を行う動物病院の地域別一覧あり)/AAHA:通常の口腔ケア・残存乳歯
※本記事は一般的な動物行動学の知見に基づく参考情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の体調や行動に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。



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