愛犬がお尻を振るときは、挨拶で体を大きく動かしているのか、歩くたびに腰が左右へ揺れているのかを分けて見てあげましょう。
「お尻をフリフリ左右に振る」を場面ごとに見る
お尻を左右に振る動きは、挨拶で体を大きく動かしているときと、歩くたびに腰が左右へ揺れているときとで、分けて見ることが大切です。飼い主が帰宅したときなどに、しっぽと一緒に腰ごと動かして近づいてくる姿は、コーギーなど尾の短い犬ではとくに目立つこともあります。また、おもちゃに飛びかかる前に腰を落としてお尻をフリフリさせる子もいます。ただ、お尻を振っているという見た目だけで、嬉しい気持ちや遊びへの集中と決めつけることはできません。散歩中や家の中で、歩くたびに腰が揺れる、普段と違う歩き方をしている、足をかばう、動きたがらないといった様子があれば、気持ちの表現ではなく体の不調が関わっていることもあります。そのときは歩いている様子を動画に撮り、動物病院で見てもらうと伝えやすくなります。遊びでも挨拶でもない場面で腰をよじる、お尻をしきりに気にする、床にこすりつけるといった場合も、肛門腺や皮膚の不快感のことがあるので、お尻周りを確認してください。毎回同じ場面で大きく体を動かして挨拶するなら、飛びつきや周りの人・物との接触を防げるよう、距離を整えてあげましょう。
「喜びの表現」と決めつける前に:歩き方やお尻の様子も確認
お尻を振る動きは、挨拶や遊びの場面にも、歩き方の変化やお尻の不快感にも見られることがあります。どんな場面で、歩くたびに出ているかどうかを見てください。
状況別の読み解き方
💬 飼い主を見つけた時にお尻ごと振る
挨拶で体を大きく動かしていることがあります。飛びつきやすい子なら、少し落ち着いてから声をかけましょう。
💬 おもちゃに飛びかかる前に腰を落としてフリフリ
飛びかかる前の構えのことも。周りにぶつかりそうな家具や人がいない場所で遊ばせてあげてください。
飼い主ができる対策
1挨拶のフリフリには落ち着いて応える
帰宅時にお尻ごと振って近づいてくる姿は、挨拶で体を大きく動かしているように見えることがあります。落ち着いた声で挨拶を返し、過度に興奮を煽らないように応じると、再会のドタバタも落ち着きやすくなります。
2飛びかかる前のフリフリは周りを整えて遊ぶ
おもちゃの前で腰を落としてフリフリするのは、飛びかかる前の構えのことがあります。遊びに付き合うときは、周りに家具や人など勢いよくぶつかりそうなものがないか確かめてから、投げる・引っ張るなどで遊んであげてください。
3興奮が高すぎる時はワンクッション置く
フリフリから飛びつきに発展しやすい子には、帰宅時にすぐ構わず、落ち着いてから挨拶する習慣をつけると穏やかに迎えやすくなります。毎回同じ場面で大きく動くなら、玄関で少し距離を取るなど、飛びつきや周りとの接触を防ぐ工夫をしてあげましょう。
4尾の短い犬は、腰の動きもあわせて見る
コーギーなど尾の短い犬は、腰やお尻ごと動いて見えることがあります。ただし、腰の動きも一つの気持ちに当てはめず、耳・表情・その場の状況と合わせて見てください。普段の挨拶での動き方を知っておくと、歩き方の変化にも気づきやすくなります。
5歩き方の変化やお尻を気にする様子は体を確認
歩くたびに腰が揺れる、足をかばう、動きたがらないといった様子は、挨拶のフリフリとは分けて考えましょう。歩いている姿の動画があると、動物病院で相談するときに普段との違いを見てもらいやすくなります。お尻をしきりに気にする、床にこすりつける(お尻歩き)場合は、肛門腺の詰まりや皮膚のトラブルのこともあるので、お尻周りも確認してください。
注意したいケース
⚠️ 挨拶や遊びと関係なく、普段と違う歩き方をする・足をかばう・お尻を床にこすりつけるといった様子があれば、気持ちの表現と決めつけず、動物病院へ相談してください。
まとめ
🐶 お尻を振る動きは、挨拶のときと歩くたびに腰が揺れるときで分けて見て、見た目だけで嬉しさと決めつけないようにしましょう。
🐶 まずは挨拶のときの距離を整え、歩き方がいつもと違うときは動画を撮って相談するのがおすすめです。
よくある質問
Q. 犬がお尻をフリフリ振るのはどんな気持ちですか?
A. 帰宅時の挨拶やおもちゃで遊ぶ前など、体を大きく動かす場面で見られることがありますが、お尻を振る見た目だけで嬉しさと決めつけることはできません。歩くたびに腰が揺れる、普段と違う歩き方をしている場合は、挨拶とは分けて体の様子も確認してください。
Q. おもちゃの前でお尻を振るのはなぜですか?
A. 飛びかかる前に腰を落として構えるとき、お尻を振ることがあります。体の力が抜けて遊びを楽しんでいるようなら、周りに危ないものがないか確かめてから付き合ってあげてください。遊びと関係ない場面で腰を振る、足をかばうような様子があれば、体調も確認しましょう。
Q. お尻を振る以外にお尻を気にするのは大丈夫ですか?
A. お尻を床にこすりつける・しきりに舐める・気にして落ち着かない場合は、肛門腺の詰まりや皮膚のトラブルのことがあります。挨拶のフリフリとは分けて考え、お尻周りに腫れや赤みがないか確認し、気になれば受診してください。
関連する行動もチェック
腰やお尻の動きに関わる行動です。あわせて読むと、挨拶や遊びの場面ごとの様子を比べやすくなります。
📚 参考:日本獣医動物行動学会(行動診療を行う動物病院の地域別一覧あり)/AVSAB(米国獣医動物行動学会)Position Statements
※本記事は一般的な動物行動学の知見に基づく参考情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の体調や行動に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。



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