愛犬がうんこや臭いものに体をこすりつけるのはなぜ?飼い主が知っておくべき注意点や対処法を解説

強い匂いのする場所に体をこすりつける理由にはいくつかの説があり、愛犬がどんなつもりで転がっているのかは、はっきり分かっていません。

「うんちや死骸など臭いものに体をこすりつける」の意味

散歩中、突然地面に肩から倒れ込み、背中をぐりぐりとこすりつけて転がる——その場所には他の動物のうんちやミミズの死骸、正体の分からない腐敗物があった、ということもあります。「なんでよりによってそれに!?」と悲鳴を上げたくなる行動ですが、理由にはいくつかの説があります。自分の匂いを隠すために環境の強い匂いをまとった名残という「匂いの迷彩」説、見つけた匂いを仲間に知らせるという情報共有の説、強い匂いそのものへの興奮などが挙げられていますが、どれが当てはまるのか、その子がどんなつもりで転がっているのかは分かっていません。いずれにしても、汚れた後に叱るより、転がりやすい場所に近づけないことが現実的です。散歩では汚物や薬品などがありそうな場所を避け、近づく前に距離を取りましょう。転がる前に、対象の匂いを熱心に嗅ぐ、肩を下げ始めるといった様子が見られることもあるので、気づいたらリードで進路を変えてあげてください。転がってしまったら、付着した物を舐めさせないようにして洗います。何が付いたか分からない場合は、どう対応すればよいかを動物病院に確認しましょう。うんちや死骸には寄生虫や細菌が含まれていることもあるため、皮膚に傷がある場合や、その後体調に変化があれば受診も考えてください。歩く場所と見守り方を工夫することが、愛犬と気持ちよく散歩を続けるための近道です。

「困った癖」と決めつける前に:他の原因との見分け方

臭い物への転がりは理由がはっきり分かっていない行動で、叱ることで防げるとは限りません。前ぶれに気づくことと、歩くコース選びで予防していきましょう。

🐕 うんちや死骸に体を擦りつけて転がる

併せて見られること:その前に熱心に匂いを嗅ぐ

考えられること:理由には諸説あり(匂いの迷彩説など)

→ 前ぶれに気づいて予防を

🐕 草むらや水辺で特によく転がる

併せて見られること:決まった場所で繰り返す

考えられること:その場所に強い匂いの物があることも

→ コースの見直しを

🐕 転がった後に皮膚が赤い・かゆがる

併せて見られること:ブツブツ・脱毛

考えられること:付着物による皮膚トラブルの可能性

→ 洗浄して続くなら受診

🐕 転がった後に下痢・嘔吐をした

併せて見られること:拾い食いもしたかも

考えられること:細菌・寄生虫などの可能性

→ 受診を

🐕 地面の匂いを嗅いで転がらず食べようとする

併せて見られること:口に入れたがる

考えられること:拾い食いの問題(別の対応)

→ 拾い食い対策の記事へ

状況別の読み解き方

💬 草むらで急に肩から地面に倒れ込む

こすりつけの始まりのことがあります。肩が下がりかけたら、名前を呼んでリードで進路を変えてあげましょう。

💬 シャンプー直後ほどやりたがる

シャンプーの香りが関係していると言われることもありますが、理由ははっきりしていません。シャンプーの後の散歩では、転がりやすい場所を特に避けてあげましょう。

飼い主ができる対策

1「転がる前の様子」に気づいて先手を打つ

転がる前に、対象を熱心に嗅ぐ、肩を下げ始めるといった様子が見られることがあります。こうした前ぶれに気づいたら、肩が下がりきる前に名前を呼んでリードで進路を変えてあげましょう。先に気づけると、汚れてしまう前に止められることもあります。

2臭い物がありそうな場所を避ける

動物のフンが多い草むら、水辺の打ち上げ物、薬品がまかれていそうな場所など、転がりやすい物がありそうな場所はコースから外すと安心です。愛犬が急に地面へ強く執着し始めたら、そこに何か強い匂いの物があるかもしれないと考えて、近づく前に距離を取りましょう。

3転がった後は洗浄と体調チェックを

転がってしまったら、付いた物を舐めさせないようにして、シャンプーなどで洗い流してあげましょう。うんちや死骸には寄生虫や細菌が含まれていることもあるため、皮膚に傷がある場合は特に丁寧に。何が付いたか分からないときは洗い方も含めて動物病院に確認し、その後に下痢や皮膚の異常が出たら受診してください。

4叱らない・追いかけない

転がっている最中や汚れた後に叱っても、次から転がらなくなるとは限りません。大騒ぎして追いかけると、楽しい遊びのように受け取ってしまうこともあります。落ち着いて中断させ、次からの予防(前ぶれに気づくことと場所選び)に力を入れましょう。

5「おいで」の練習を備えにする

夢中になる前に呼び戻せると、転がる前に止めやすくなります。普段から「おいで」で来たら大好きなごほうびがもらえる練習を積んでおくと、強い匂いを見つけた場面でも呼び戻しやすくなることがあります。転がりそうな気配のときほど、明るい声で呼んであげてください。

注意したいケース

⚠️ 死骸や糞には寄生虫や病原菌が含まれていることがあります。付いた物が分からないときや、口にした形跡があるときは、舐めさせないようにして獣医師に相談してください。

まとめ

🐶 臭いものに体をこすりつける理由にはいくつかの説があり、愛犬のつもりまでは分かっていません。

🐶 まずは転がりやすい場所を避け、前ぶれに気づいたら進路を変えるところから始めるのがおすすめです。

よくある質問

Q. 犬が臭いものに体を擦りつけるのはなぜですか?

A. いくつかの説があり、はっきりとは分かっていません。自分の匂いを隠すために強い匂いをまとった名残という「匂いの迷彩」説、見つけた匂いを仲間に知らせるという説、強い匂いへの興奮などが挙げられています。叱って防げるとは限らないので、歩く場所と見守り方を工夫してあげてください。

Q. 転がるのを防ぐ方法はありますか?

A. 転がりやすい場所を避けることが基本です。フンの多い草むらや汚物・薬品がありそうな場所はコースから外し、近づく前に距離を取りましょう。熱心に嗅ぐ、肩を下げるといった前ぶれが見られたら、名前を呼んで進路を変えてあげてください。

Q. うんちまみれで転がってしまいました。洗う以外にすべきことは?

A. 付いた物を舐めさせないようにして丁寧に洗い、皮膚の傷の有無を確認してください。うんちや死骸には寄生虫や細菌が含まれていることがあります。その後しばらくは下痢・嘔吐・皮膚の異常が出ないか見て、変化があれば受診を。何が付いたか分からない場合は、対応を動物病院に確認しましょう。

関連する行動もチェック

この行動とあわせて見られることが多い行動です。あわせて読むと、散歩中の様子を見守るときの手がかりが増えます。

🐕 愛犬の様子に目を配りながら、一緒のお出かけも楽しみましょう。

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📚 参考:日本獣医動物行動学会(行動診療を行う動物病院の地域別一覧あり)/AVSAB(米国獣医動物行動学会)Position Statements

※本記事は一般的な動物行動学の知見に基づく参考情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の体調や行動に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。

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