犬が濡れていないのにブルブルする理由は?耳や皮膚の注意点も解説

愛犬が濡れていないのに全身をブルブルッと振る姿は、起きた直後や体を触られた後などにも見られます。

「濡れていないのに体をブルブルッと振る」の意味

濡れてもいないのに全身をブルブルッと振る動きは、苦手な犬とのすれ違いが終わった後、抱っこから降ろされた後、動物病院の診察が終わった後など、緊張しそうな場面の後に見られることがあります。水を飛ばすときと同じこの動きは「シェイクオフ」と呼ばれることもありますが、起きた直後や体を触られた後など、特に緊張していなさそうな場面でも見られます。そのため、ブルブルが出たからといって「ストレスを上手に解消できた」とまでは分かりません。気持ちがひと区切りついたように見えることはあっても、動きだけで心の中を決めることはできないのです。飼い主にとっては、どんな場面の後に出やすいかを気にかけておくことが、愛犬が苦手かもしれない場面に気づくきっかけになります。一方で、頭だけを何度も振る、耳を掻く、皮膚を気にするといった様子がある場合は、耳や皮膚など体の違和感も確認します。繰り返す動きは動画に残し、頻度や体調の変化とあわせて動物病院へ相談してください。

「ただのブルブル」と決めつける前に:他の原因との見分け方

乾いた体のブルブルは、緊張しそうな場面の後にも、起きた直後にも見られるため、動きだけで気持ちは決められません。頭だけを振る・耳を掻くときは、体の違和感も考えて分けて確認しましょう。

🐕 緊張する場面の直後に全身をブルブルッと振る

併せて見られること:その後は普段どおりに戻る

考えられること:緊張がほどけていく途中のことも

→ 直前の場面をメモしておく

🐕 抱っこから降ろされた後によく振る

併せて見られること:抱っこ中は固まっている

考えられること:抱っこが苦手なこともある

→ 抱き方と頻度の見直しを

🐕 犬同士の遊びの合間に振る

併せて見られること:興奮が高まってきた頃

考えられること:遊びのひと区切りのことも

→ 休憩を入れるきっかけに

🐕 頭だけをしきりに振る・耳をかく

併せて見られること:耳が臭う・赤い・耳垢が多い

考えられること:外耳炎など耳のトラブルの可能性

→ 早めに受診

🐕 1日に何度もブルブルする

併せて見られること:緊張する場面が多い・体を掻く

考えられること:生活の緊張や皮膚の違和感など

→ 場面と回数を記録して相談

状況別の読み解き方

💬 抱っこや診察、他の犬との挨拶が終わった直後

緊張がほどけていく途中のことがあります。直前の出来事を覚えておくと、次に同じ場面を迎えるときの参考になります。

💬 遊びの途中でブルブルしてから再開

高まった興奮に、ひと区切りつけていることもあります。そのまま遊びが激しくなるようなら、少し休憩を挟みましょう。

飼い主ができる対策

1ブルブルの「直前の場面」をメモしておく

全身のブルブルは、緊張しそうな場面の後に出ることがあります。どんな場面の後に出たかをメモしておくと、苦手かもしれない場面が見えてきて、環境の工夫や慣らし方を考えるときの手がかりになります。ただし起きた直後などにも出るので、メモだけで「これが苦手」と決めつけないようにしましょう。

2無理に止めず、終わるまでそっと待つ

ブルブルッと振っている最中に抱き上げたり押さえたりせず、動きが終わるまでそっと待ちましょう。落ち着いた様子になったら、穏やかに声をかけたり、一緒にゆっくり歩き出したりしてあげてください。

3出る回数が多いなら生活と体の両方を見直す

1日に何度もブルブルするなら、緊張する場面が多いのかもしれませんし、皮膚のかゆみなど体の違和感が隠れていることもあります。メモと照らして避けられる負担(無理な抱っこ・苦手な接触)を減らしつつ、回数が変わらなければ動画を残して相談してください。

4犬同士の遊びでは「ひと休み」のきっかけにする

遊びの最中にブルブルが出たら、興奮が高まってきた頃かもしれません。人の側からも休憩を入れてあげると、遊びが激しくなりすぎるのを防ぎやすくなります。

5頭ばかり振る・耳や皮膚を気にするなら体のチェックを

全身のブルブルと違って、頭だけをしきりに振る場合は外耳炎など耳のトラブルの可能性があります。耳の臭い・赤み・かゆがる様子を見て、嫌がるときは無理に耳の中をのぞいたり触ったりせず、動物病院へ相談してください。

注意したいケース

⚠️ 頭を振り続ける、耳や体をしきりに掻く、耳が臭う・赤いといった様子があるときは、気持ちの切り替えと決めつけず、早めに動物病院で診てもらいましょう。回数が多いときは、動画があると様子を伝えやすくなります。

まとめ

🐶 濡れていないときのブルブルは緊張の後にも起きた直後にも見られ、動きだけで気持ちは決められません。

🐶 まずはどんな場面の後に出たかをメモし、頭だけを振るときは耳の様子も見てあげるのがおすすめです。

よくある質問

Q. 濡れていないのに体をブルブル振るのはなぜですか?

A. 苦手な場面が終わった後、起きた直後、体を触られた後など、さまざまな場面で見られる動きです。「シェイクオフ」と呼ばれ、緊張がほどけていく途中のこともありますが、ストレスを上手に解消できたかどうかまではブルブルだけでは分かりません。無理に止めず、前後の様子を見てあげてください。

Q. シェイクオフから分かることはありますか?

A. 手がかりにはなります。どんな場面の後に出たかを記録していくと、愛犬が苦手かもしれない場面に気づくきっかけになります。ただ、決まった意味があるわけではないので、表情や体のこわばりなど、ほかの様子とあわせて見てください。

Q. 頭ばかり振ります。これもシェイクオフですか?

A. 全身のブルブルとは分けて考えます。頭だけをしきりに振るのは外耳炎など耳のトラブルのサインの可能性があります。耳の臭い・赤み・耳垢の量・かゆがる様子を見て、気になるときは動画を撮って動物病院へ相談してください。

関連する行動もチェック

この行動とあわせて見られることが多い行動です。前後の様子を比べながら読むと、愛犬が過ごしている場面をふり返りやすくなります。

🐕 愛犬の様子に目を配りながら、一緒のお出かけも楽しみましょう。

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📚 参考:日本獣医動物行動学会(行動診療を行う動物病院の地域別一覧あり)/AVSAB(米国獣医動物行動学会)Position Statements

※本記事は一般的な動物行動学の知見に基づく参考情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の体調や行動に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。

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