後ろ足を数歩浮かせて歩くときは、膝蓋骨脱臼(パテラ)などが関係している場合がありますが、歩き方だけで病名や重症度は分かりません。
🐾 この記事でわかること(タップで移動できます)
✅ よくある質問
「時々スキップするように後ろ足を浮かせて歩く」ときに考えられること
歩いている途中で数歩だけ後ろ足を「ケンケン」と浮かせ、また普通に歩き出す様子は、膝のお皿(膝蓋骨)がずれる「膝蓋骨脱臼(パテラ)」などが関係している場合があります。トイプードル・チワワ・ポメラニアン・ヨークシャーテリアなどの小型犬で見られることがあり、生まれつきの骨格が関わることもあります。ただし、歩き方だけで病名や重症度は分かりません。膝蓋骨脱臼には重症度の分類(グレード)がありますが、痛がっているかどうかやケンケンの回数だけで決まるものではなく、動物病院での触診などをもとに判断されます。今は痛がっていないように見えても、「大丈夫」とは言い切れません。繰り返すようなら、その様子を動画に撮っておき、診察のときに見てもらいましょう。自宅で膝を戻そうとはせず、滑りやすい床やソファからの飛び降りなど、膝に負担がかかりやすい場面を減らしておくと安心です。足を着けない、痛がるといった場合は、早めに相談してください。経過は犬によって異なるので、治療が必要かどうかも含めて、獣医師と相談しながら決めていきます。
⚠️ 膝を押したり足を曲げ伸ばししたりして、ずれを確かめるのは避けてください。フローリングにマットを敷く、ソファの上り下りにステップを置くといった工夫は、今日から始められます。
「気にしなくていい癖」と決めつける前に:様子ごとに確認したいこと
「たまのケンケンだから大丈夫」で片づける前に、様子を確認しておきましょう。膝蓋骨脱臼は経過が犬によって異なり、歩き方だけでは見通しが立てられません。ほかの足や腰のトラブルが関わっていることもあります。
状況別の読み解き方
💬 たまにケンケンするがすぐ普通に歩く
膝蓋骨脱臼などが関わっている可能性があります。痛がる様子がなくても、動画を撮って一度相談しておくと、その後の変化にも気づきやすくなります。
💬 ケンケンの頻度が増えた・足を触ると嫌がる
膝の状態が変わってきているのかもしれません。嫌がる足を無理に触って確かめず、体重管理と滑らない床の工夫を続けながら、治療方針を獣医師と相談してください。
飼い主ができる対策
1まず一度、動物病院で膝の状態を診てもらう
膝蓋骨脱臼には重症度の分類(グレード)があり、状態によって対応が変わります。痛がっていないように見えても、一度診察で膝の状態を確認しておくと、経過観察でよいのか、治療を考えるのかを相談しやすくなります。家でのケンケンは診察室で再現されないこともあるので、動画を撮って持って行きましょう。
2滑らない床にして膝の負担を減らす
フローリングの滑りは、膝に負担をかけやすいもののひとつです。愛犬がよく通る場所にカーペットやジョイントマットを敷くことから始めてみてください。特に、走り出す場所や方向転換する場所を重点的に。滑って踏ん張る動きを減らしてあげましょう。
3ソファやベッドからの飛び降りを減らす
高いところからの着地は、膝への衝撃になります。ペット用のステップやスロープを設置し、必要なときは抱っこで上げ下ろしする習慣をつけましょう。飛び降りる回数そのものを減らしていくことが、毎日の足腰への負担を軽くします。
4適正体重を保って膝を守る
体重が増えるほど、一歩ごとに膝にかかる負担も増えます。適正体重を保つことも、膝を守るための大切な工夫です。太り気味なら、獣医師と相談しながらフード量の見直しや無理のない運動で少しずつ調整を。おねだりに負けての人の食べ物や、おやつの与えすぎにも気をつけましょう。
5適度な運動で足腰の筋肉を維持する
膝を支えるには、周りの筋肉も大切です。平らな地面での散歩など、無理のない運動で後ろ足の筋肉を保ちましょう。急な方向転換やジャンプの多い激しい遊びは控えめに。どのくらいの運動が合うかは膝の状態によって違うので、獣医師に相談してください。
6頻度が増える・痛がるなら治療方針を相談する
ケンケンの頻度が増えた、足を触られるのを嫌がる、びっこを引くようになったといった変化は、膝の状態が変わってきているサインかもしれません。手術を含めた治療を考えるかどうかは、診察の結果や暮らしへの影響をみて獣医師と相談しながら決めていきます。変化に気づいたら、早めに再受診してください。
すぐ受診すべきサイン
次のような様子があるときは、様子見をせず動物病院に相談してください。とくに両方の後ろ足に急に力が入らなくなったときは、今すぐ連絡してください。ほかの項目も、電話で様子を伝えて受診の時期を確認しましょう。
🚨 急に後ろ足を全くつけない・強く痛がって鳴いた
🚨 足が腫れている・熱を持っている・変形している
🚨 両方の後ろ足に急に力が入らなくなった
🚨 膝を触ると激しく嫌がり、食欲も落ちてきた
まとめ
🐶 後ろ足を数歩浮かせる歩き方には膝蓋骨脱臼などが関わることがありますが、歩き方だけでは病名も重症度も決められません。
🐶 まずは様子を動画に撮って動物病院で診てもらい、家では滑りや飛び降りを減らすことから始めるのがおすすめです。
🐶 気になる変化が続く場合は、様子見せず獣医師に相談を
よくある質問
Q. 犬が時々スキップ(ケンケン)するのは病気ですか?
A. 膝のお皿がずれる「膝蓋骨脱臼(パテラ)」などが関係している場合があります。トイプードルやチワワなどの小型犬で見られることがありますが、歩き方だけで病名や重症度は分かりません。痛がる様子がなくても、動画を撮って一度動物病院で診てもらいましょう。
Q. 膝蓋骨脱臼は放っておくとどうなりますか?
A. 経過は犬によって異なり、今の歩き方だけでは、この先進むかどうかは予測できません。膝の靭帯など周りに負担がかかることもあるため、診察で状態を確認したうえで、滑らない床・体重管理・飛び降り防止などの工夫を続け、変化があれば相談していくと安心です。
Q. 膝への負担を減らすために家でできることはありますか?
A. 滑る床にカーペットを敷く・ソファからの飛び降りをステップで減らす・適正体重を保つといった工夫で、膝への負担を減らせます。無理のない運動で後ろ足の筋肉を保つことも、関節を支える助けになります。生まれつきの骨格が関わることもあるので、こうした工夫と並行して、膝の状態は動物病院で確認してもらいましょう。
関連する行動もチェック
この行動とあわせて見られることが多い行動です。あわせて読むと、足や歩き方の変化を比べやすくなります。
🐕 この症状が気になる場合は、まず普段との違いや体調を確認し、必要に応じて獣医師へ相談してください。
📚 参考:ピースワンコ・ジャパン(獣医師監修・犬の膝蓋骨脱臼とグレード分類)/日本獣医動物行動学会(行動診療を行う動物病院の地域別一覧あり)
※本記事は一般的な動物行動学の知見に基づく参考情報であり、獣医学的な診断に代わるものではありません。愛犬の体調や行動に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。



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